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化物語(上)・解説・感想&ネタバレ

下書きにするのを忘れて・・・何か書いてる途中のものがアップされてしまっていました(-_-;)
化物語(上) 西尾維新 講談社BOX
ba.png
全部読み終わったので、少し真面目に解説&まとめ
馬鹿な掛け合いに満ちた楽しげな小説が書きたかった 
というのが後書きでの作者の言葉。
怪異を題材に、3つの話があるが、そこに深く突っ込むよりも、純粋に馬鹿な掛け合いを楽しんで欲しいということらしい。
というわけで、真面目に解説するのは反則かもしれないと思いつつ、真面目に解説(え


第一話「ひたぎクラブ」
では、本作のヒロイン(?)戦場ヶ原ひたぎ主人公阿良々木暦の出会いが描かれる。

登場人物
阿良々木暦・・・春休みに伝説に残る有名な吸血鬼に襲われて、自身も吸血鬼になってしまったが、忍野メメに助けられ、人間にも戻ることが出来た。
後遺症(?)として、人間離れした回復力や、若干の暗視能力や運動能力があったりする。
ちなみに吸血鬼に襲われても、同属殺しの吸血鬼も、教会からの刺客も、ヴァンパイアハンターも助けには来なかったらしい。

戦場ヶ原ひたぎ・・・人をまったくよせつけない。
周りからは、ちょっと体が弱い人くらいに思われているが、実は「おもいし蟹」に逢ってしまって、それ以来、ほとんど体重がなくなってしまった。
それを隠すために、誰も寄せ付けず、体育の授業なども欠席。
本性は暴言毒舌。

忍野メメ・・・名前だけ見ると勘違いしそうだが、ホームレスのおっさん。
そして、何故か怪異にやたらと詳しく、阿良々木やその他を助ける。
もっとも、忍野に言わせれば、「僕は助けない。君が勝手に助かるだけだ。」だそうだ。
ひたぎに言わせれば、自分に同じような台詞を吐いた人が五人居て、五人とも詐欺だったそうだが。
しかし事実、怪異の多くは、単に本人の望みを叶えてやっているだけである。

忍野忍・・・元々は阿良々木を襲った吸血鬼。
その残りかすということだが、詳細は不明。
現在は無害らしい。台詞や出番はほとんどない。

羽川翼・・・阿良々木と同じクラスの委員長。
異形の羽を持つ少女と書かれているが、詳細は不明。
委員長になるために生まれてきたような性格で、落ちこぼれの阿良々木を不良と勘違いして、「君を更正させてみせます」とばかりに、副委員長にしてしまった。
ゴールデンウィークに猫の怪異に逢ってしまい忍野と阿良々木に助けられたようだが、その記憶はない。

解説・感想
ひょんな事故から戦場ヶ原ひたぎにほとんど体重がないことに気づく阿良々木暦。
そして、戦場ヶ原は自分と同じだと思い、助けようとするのだが・・・・
戦場ヶ原は、実はとんでもない毒舌暴言女だった。

掴みはばっちり、というか存分に阿良々木と戦場ヶ原の馬鹿トークが炸裂する。
ページ数はもっとも少ない話だが、インパクトと濃さは、三話中最高。

ネタバレ
結局、この第一話ではひたぎに憑いていた蟹は「重いし蟹」または「想いし神」という神様だった。
ひたぎの、母親のことを忘れたいという願いを叶えてやったのだが、神様の仕事はとてもいい加減で大雑把。
ひたぎの「想い」だけではなく、「重い」まで代わりに背負ってくれた(ありがた迷惑だが)。
結果、ひたぎの体重までほとんど無くなってしまった。
こんな感じで、怪異は人間が望むことを、正確には叶えてくれない。
人間ではないから、人間と同じ理屈、価値観ではものを考えていない。
だから、こういったことが起こる・・・・・・・・らしい。
結局ひたぎが、蟹に謝って、今までのお礼を言って、母親への想いを返してもらうことで、体重も元に戻った。

第二話「まよいマイマイ」

登場人物(新規のみ)
八九寺真宵・・・小学生の女の子。公園で案内板をずっと眺めているところを阿良々木に発見される。自らを蝸牛の迷子と言い、決して母親の家には辿り着くことが出来ないらしい。

解説・感想
公園で迷子の真宵と出逢った阿良々木は、戦場ヶ原と共に、なんとか真宵を母親の家に送り届けてやろうとするが、何故かどうしても辿り着けない。
これには怪異が絡んでいるのではと思う阿良々木だが・・・・・

ここでも序盤から阿良々木と戦場ヶ原の馬鹿トークが炸裂。
さらに同じ暴言系キャラの真宵も加わって、結構深刻なテーマにもかかわらず、楽しげに話しは進む。
そして、第一話ではただの人ぽかった阿良々木も、はっきりと痛さを発揮している。
痛さと馬鹿トークは相変わらずだが、阿良々木のめいっぱいお人好しで熱い面や、そんな阿良々木を好ましく思う戦場ヶ原の様子等も描かれており、最後は真宵を母親の家(があった場所)に送り届けてやり、物語はそれなりに感動的に幕を閉じる。
読後感は一番いい話である。

ネタバレ
結局、真宵の正体は、10年前に、離婚して離れ離れになった母親に会いに行こうとして、その途中で事故で亡くなった小学生の地縛霊のようなもの。
阿良々木は、真宵に怪異が憑いていて、それで母親の元に辿り着けないのではと考えていたが、実は真宵が怪異そのものであった。
そして、怪異を引き寄せたのは、ほかでもない「家に帰りたくない」と思っていた阿良々木本人だった。
結局、忍野と戦場ヶ原の協力で真宵を母親の家(があった場所)に送り届けてやり、一件落着。

第三話「するがモンキー」

登場人物
神原駿河
・・・バスケットボール部のエースにして、全国的に有名なプレイヤー。学園のスター。
そして、戦場ヶ原の中学時代の後輩で、陸上部のエースだった戦場ヶ原に憧れている。
ひたぎや真宵と違って、毒舌や暴言ではなく、褒め殺し系キャラである。
本人はその気はないが、言われたほうは凹むほど褒め殺してくれる。

解説・感想
ある日を境に、学園の有名人、神原駿河に付きまとわれるようになった阿良々木。
神原はひたぎに憧れていて、中学時代は仲が良かったが、高校になったら、拒絶された(ひたぎが拒絶したのは第一話の理由による)。
そのため、普通に戦場ヶ原の側にいる阿良々木が不思議だったらしい。
しかし・・・・ある日阿良々木は雨合羽の怪異に襲われる・・・・・
そしてその翌日、駿河を訪ねた阿良々木は、「猿の手」を見せられる。

全ページの半分近くを割いている話だけあって、いろいろと凝っている。
・・・が、馬鹿な掛け合いという意味では、神原の褒め殺し系キャラが、今ひとつ弱かった気もする。
この話では、阿良々木もその能力を発揮したりと、見せ場もあるが、物語に懲りすぎて、その描写と解説に多くのページが割かれ、本来目指していた「馬鹿な掛け合いに満ちた」ではなく、普通に怪異との対決&謎解きストーリーになってしまっている。

ネタバレ
この話も他の話と同様、怪異を呼び寄せたのは、神原自身。
今回の怪異は「猿の手」。
しかし、そう見えるだけで、その正体はレイニー・デヴィル。
人間の願いの裏を読み、それを叶える。
神原は、自分はそばにいることも出来ないのに普通に戦場ヶ原のそばにいる阿良々木を、憎いと思ってしまった。
そして、戦場ヶ原の側にいたいという想いの裏返しが、「阿良々木がいなくなればいい」だった。
レイニーデヴィルは、神原の手にとり憑いて、阿良々木を殺そうとするが、阿良々木も常人ではないので、死なない。
忍野の助言で、悪魔に勝つ方法として
契約の実行を不可能にすればいい という作戦を実行する阿良々木。
それは阿良々木が元吸血鬼としての能力を使い、レイニー・デヴィルに、阿良々木を殺すのは不可能であると思い知らせることだったが・・・・・・

結局は阿良々木は敗れてしまい、そこに忍野の計らいで現れた戦場ヶ原が、阿良々木が死んだらどんな手段を使っても、神原を殺すと悪魔の前で宣誓したことで決着がつく。
レイニー・デヴィルは契約は果たさなければならない。
しかし、阿良々木を殺せば、神原は戦場ヶ原に殺される。
それでは、本来の願い「戦場ヶ原の側にいたい」という神原の願いは果たされない。
悪魔だろうと神様だろうと、契約というものは破れないものらしい。
契約を果たせなくなってしまったレイニー・デヴィルは、去っていった。

総評
序盤からインパクトのある掛け合いが続き、引き込まれる。
キャラは極端に個性が強いため、好みが分かれそうだが、どのキャラも魅力的だ。
ただ、神原はちょっと弱かった気もするが、これはむしろ物語が怪異との対決と謎解きが中心になってしまったため、そういう印象になっているのかもしれない。

忍野というキャラは、結構物語の要所で気になる発言をしてくれる。
そして彼の口癖である「助けやしない。君が勝手に助かるだけだ」は、この物語の性格をよく現している。
阿良々木も何度も思い返しているが、怪異は人の望みを叶えているだけで、多くは無害。
ただ、人間の理屈や価値観で願いを叶えるわけではないだけなのだ。
そしてそれを願ってしまった人間が、自分の本当の望みに気がついたとき、怪異と向き合うことが出来る。
怪異と向き合うこと、それはつまり、無意識の中に潜んでいた、自分の本心と向き合うことである。
この物語は馬鹿な掛け合いに満ちながらも、「あなたの怪異はなんですか?」と問いかけられているようにも思う。
・・・・・・・・・・
・・・・・・

・・・
なんてことはない(え

まあ、難しい理屈は抜きにして、馬鹿な掛け合いを楽しみましょう。
それが著者の望みならば。
では。

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コメント

No title

神原の面白さは、「なでこスネーク」でのエロキャラぶりが発露されて真価が発揮されましたねw

  • 2011/02/10(木) 00:17:08 |
  • URL |
  • まけろう #AHY.BPxA
  • [ 編集 ]

No title

下巻では神原がプッシュされていましたね。
作者さんも書きやすかったのでしょうか^^;

  • 2011/02/11(金) 10:51:19 |
  • URL |
  • 木陰(南斗) #leF2ecbc
  • [ 編集 ]

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