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狼と香辛料Ⅲ 狼と香辛料Ⅳ
支倉凍砂 電撃文庫 いつものことですけど、ネタバレ含んでいますので注意。
この作品を初めて知ったのは、例によって
幻想工房のレビュー記事です。
当時第1期のアニメが放映され始めた頃だったと思いますけど、そのあたりの記憶はかなり曖昧です。
記憶を辿ると、私が最初に触れたのもアニメの一期からで、当時は少し変わり種の作品だという印象でした。
主人公が行商人のロレンスという青年で、ヒロインが人々から神と呼ばれることもある「賢狼ホロ」で、その二人が出会い、旅をしながら、商売したり、商売に失敗したり(笑)時にはホロがらみの事件に巻き込まれたりと、主人公が行商人ということもあって、何か事件が起きても、それを解決する手段が、力押しとか、名推理とかでなく、商人の思考だというのが、普段私が読んでいるような作品とは一線を画している内容というか、かなり新鮮でしたね。
しかもそれでつまらないわけではなく、むしろ、商売関係の駆け引きや掛け合いも、意味は正確に分からない部分があっても、テンポが良く、退屈さを感じさせず、何からなにまで新鮮でした。
ただ、やはりメインはロレンスとホロのくすぐったくなるような掛け合いですか^^;
アニメ第1期は、単行本では2巻目辺りまでのようなので、今回は二期の開始当たりからということで、三巻からの購入。
読み始めたら、私はどちらかというと、超展開ものや、力押しものや、無駄に馬鹿馬鹿しいものが好きなのですが、そのどれにも該当しない本作にもどんどん引き込まれていって、ラノベにしては厚めの部類だと思うのですが、結局昨日からずっと読み続けて3巻4巻を読み終えました。
三巻では、ロレンスとホロのすれ違い、勘違いから起きる、アマーティとの対決を、ロレンスが事態打開のために、商人としての知恵を総動員して様子が結構が描かれています。
ロレンスは相変らず、凄いようで、どこか抜けていて、ハラハラさせられますが^^;
結局はねホロに助けられるんですね^^;
四巻では、ホロの故郷捜しがいよいよ本格化。
その過程で立ち寄った村で、またしてもやっかい事に巻き込まれます。
村の司祭のエルサの唯一伸信仰と、多神教の神様との関係とかを脳内でどう折り合いを付けるのかという葛藤は、なかなか興味深く拝見させていただきました。
事態が悪化して、八方塞がりとなって解決策無しのまま村から逃げて終わるのかと思いきや、まだその先があり、どんでん返しで見事解決したのは、なかなか意外であったと共に、良かったですね。
それにしても気になるのは、ホロの故郷を滅ぼした熊ってどんだけでかかったんだ^^;
山が腰掛けとか、スケールが凄いですね。
さらにそれと戦った蛇もでかかった模様。
・・・今回出てくる蛇の神様とは関係あるのかな?
まあしかし、先ほども書きましたけど、やはりこの作品を他作品と一線を画すものにしてるのは、主人公のロレンスが、商人思考で事態を打開しようと知恵を働かせるところでしょうか。
あまり見かけないだけに、どう動くのか予測もつかず、そのぶんさらに読んでいて面白く、先が気になるというか。
・・・・もちろんホロがいなきゃだめですよ(笑
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