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”文学少女”と繋がれた愚者

"文学少女"と繋がれた愚者 野村美月 ファミ通文庫
登場人物に共感できるということもあるが、やはり出来が素晴らしい。
1.jpg 


今回の題材は武者小路実篤の『友情』
とはいっても知りませんけど。


まず、ちょっと読んでいてリアルで似たような体験してしまったこととがあったりしたのもあれです。


心葉の発作・・・・・息が止まる発作とか、頭が痛くなるとか
・・・・うんうん、わかるわかる。


芥川の手紙・・・・『便箋を埋め尽くすのは、自分の一方的な望みをオレに遂行するように命じる言葉、過去への呪詛、それに、オレへの脅し文句だけだ。手首を切るだの、窓から飛び降りるだの、毒を飲むだの、そういうことを安易に書き散らすのは、己の価値を下げる愚かな行為だということにどうか気づいて欲しい。』


・・・・・うんうん、わかるわかる。
というか、この二つがリアルでよくわかってしまう私って・・・・(汗
まあ、世の中にはもっと凄い体験をしている人もいくらでもいます。


今作は非常によくまとまっていた。
そして竹田の再登場が意外だった。
二度と出てこないか、出てきてもここまでストーリーに絡んでくるとは思っていなかったですね。


最初はあえて竹田を出したのはどういった意味があったのか、いまひとつわからなかったです。
竹田のポジションは、別に適当な脇役を持ってくれば出来そうに見えたので。
最初は、あるいは作者が作品世界に愛着を持ちすぎて、持ちキャラを捨てきれずに、出す必要のないところに出してしまったのかとも思った。
しかし、物語が進むにつれて、竹田の存在に意味が出てくるのに気づく。
竹田の存在は、心葉にとっても自己を振り返るための鏡になっている。


今回は前作と違って、遠子先輩と心葉、そして今回の物語のキーとなる芥川を軸にきっちりと物語が紡がれていく。
そのため、話が迷走することもなく、各キャラの魅力を出した上で綺麗にまとまった印象がある。


そしてどうもこの物語がシリーズの中間点ということだが、そろそろ各キャラの本音もぽろぽろと出始めてきた。


心葉・・・・「そんな質問はズルい。わかっていてそんなことを訊くのはズルいっ・・・・」
「友達になろう。いつか喧嘩しても、別れても、今、君と友達でいたい」
今作で成長した主人公。そして、そろそろ自分の気持ちに気がついた・・・わけでもないか(汗


遠子先輩・・・名探偵・・じゃなくって、名先輩(なんじゃそりゃ)というか相変わらず遠子先輩、天然と確信犯がごっちゃになっている^^;
実はわかっててやってる?


芥川・・・・『オレは彼を罠に嵌めたり、貶めたりすることは出来ない。なぜなら、彼と友達になったからだ。君を大切に思うように、彼を大事に思う』ラストがかっこよかったな・・・・しかし、次巻以降がとんでもないことになりそうな予感が^^;


琴吹・・・・竹田曰く、ばればれだそうだが、確かにあそこまできたら、いくらなんでも気がつきそうな気もする。
しかしそこはさすが心葉。気づきません。もしくは、気づきたくないのか。
てか気づいたでしょ?今回は・・・まさかまだ一押しも二押しも必要ですか?(汗


竹田・・・・『文学少女と死にたがりの道化』でのキーキャラクター。
今回なにげに脇役出演。そしてポイントでしっかりと役割を果たしている。
この物語の竹田の役割って、心葉の鏡だろうか。
もっとも、竹田にとっても心葉は鏡なのかもしれないが。


あのお方(何・・・・ていうか、生きてたのか・・・・・・
この人にはこの言葉をあげたい。
『なんでも他人のせいにするのはやめておきましょう。きっと貴方の気持ちは他人には理解してもらえないし、他人が貴方の気持ちを理解する必要もおそらくないでしょう。』
・・・でも遠子先輩なら理解しちゃうんですかね・・・・
『文学少女だから』


後書きを見ると、そろそろ琴吹がキーになる話が来そうな予感。


ところで今回は遠子先輩萌が全編に渡ってあった。
というわけで文句なしに今年最高の作品だった(こら
いや、この作品はやはり遠子先輩が生き生きと動き回ってくれると本当に生きた作品になる。
それでいて、しっかりと各キャラもポイントを抑えている。
今年は久しぶりにラノベをいくつか読んだが、間違いなく私の中では今年(2006年に書いた記事です)最高の作品だ。

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