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夏月の海に囁く呪文

夏月の海に囁く呪文
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雨宮諒/電撃文庫

涙腺決壊した。
 
後書きを見ると電撃文庫としては異色なのでイラスト無しで販売されたということ。
4つのエピソード+1からなる連作の短編。

第一話『僕は能面』
第二話『ネバーランド』
第三話『ちっぽけな魚』
第四話『ゆうやけこやけ』
『午前二時、明かりの灯るあの部屋にて』

話の舞台は夢久島という小さな島。
その島にある天尽岩に伝わるある言い伝えを巡る物語。

第一話『僕は能面』
主人公の修一が、自分という存在に違和感を感じ、周囲に合わせて笑って見せたり、怒って見せたり。
そして泣きたくても泣けない。
そんな自分を『能面』のようだと感じ、息苦しさを感じて生きている。
そしてある日、島の外からやってきた劇作家の赤城結衣に『君、息苦しそうね?』と、能面を被って演技していたはずの自分の本性をあっさりと見抜かれてしまう。

ここまで読んで、人間失格かな?
と思ったのですが、その後はどちらかというと修一と赤城の恋愛話。
お互いに本来の自分を偽って生きる二人が出会い、そして出した結論は・・・・・


第二話『ネバーランド』
・・・・『ずっと一緒』と書かれたイラストのくだりで涙腺が崩壊した。
この手の話には弱いんですよ私は(つД`)
一番印象に残っているエピソードなのに、何を書いていいのか分からない。

第一話に登場した修一も出てくる。
第一話も第二話も、物語を通して成長していく登場人物の姿がよく描けていて、心に残るものがあった。


第三話『ちっぽけな魚』
島に住む七〇歳の老人が主人公の短い話。
老人の心境はなんとなく分かるかもしれない。



第四話『ゆうやけこやけ』
最後は犬が主人公。
何気に第二話から登場している。
天尽岩にまつわる言い伝えを聞いた野良犬が、自分に優しくないこの島から出ていこうと決意し、最後のお別れとばかりに世話になった人や、想い出の場所を回る。
やがて迷子の子供に出会い、最後にいいことでもしようと母親を捜してやろうとするが・・・・

え・・・・・本物?
それとも野良犬が見ていた幻?

とりあえず、半漁人のおじさんではなかったらしい(笑

この話は二番目に好きです。
犬の語り口調とか、最後に自分はこの島を出たかった訳じゃないんだと気づくところとか。
とても印象深い話でした。

その後、あの犬はじいさんのいい話し相手になったんじゃないかな~とか、そんな光景を妄想。



『午前二時、明かりの灯るあの部屋にて』
「なつのひもの」ってなんだーーーっ!?

最後は落ちがつきました^^;



第一話と第二話で、全体の八割近くが割かれている。
残り二話は短いのだが、第四話は何故か強く印象に残った。
主人公犬なんですけどね。
イラストまったくなしと、ラノベとしては珍しいのですが、逆に想像力をかき立てられる。
話もそれにふさわしい雰囲気を持っており、読む者の心に訴える何かがある。
結構これはお勧めの一冊かもしれない。
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