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銀河英雄伝説2 野望篇

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銀河英雄伝説2 野望編
田中芳樹/徳間書店
※絶版
今手に入れるなら東京創元社の創元SF文庫版かな?

 

ええと、相変わらず体調不良で気力がわかないので、あらすじ抜きで。

前巻でヤンの奇策により難攻不落のイゼルローン要塞を一滴の血も流さずに占拠することに成功した同盟軍だが、その後、帝国領への逆進行という愚挙に出て、大敗を喫してしまう。

一方、皇帝の崩御により、大貴族たちとの決戦をさけられぬ情勢となったラインハルトは、その間に同盟軍の動きを封じるために同盟内部でクーデターを起こさせようと画策するが・・・

ここで、ラインハルトの策にまんまと載せられて、自由惑星同盟の軍部の一部がクーデターを起こすのですが、彼らはまさかそれがラインハルトの策略だとは知らないので、『自分たちは国のためにやっているんだ』状態なんですよね。
で、その彼らの主張は、ようするに、腐敗した政治を正し、綱紀粛正し、帝国を打倒できる強い同盟をつくろうってことらしいです。
そんな彼らが同盟市民にした布告の内容がこれ。

1・銀河帝国打倒という崇高な目的に向かっての、挙国一致体制の確立
2・国益に反する政治活動および言論の、秩序ある統制
3・軍人への司法警察権付与
4・全国に無期限の戒厳令を布く。また、それにともなって、すべてのデモ、ストライキを禁止する
5・恒星間輸送及び通信の全面国営化。また、それにともなって、すべての宇宙港を軍部の管轄下に置く
6・反戦・反軍部思想を持つ者の公職追放
7・議会の停止
8・良心的兵役拒否を刑罰の対象とする
9・政治家および公務員の汚職には厳罰を持ってのぞむ。悪質なものには死刑を適用
10・有害な娯楽の追放。風俗に質実剛健さを回復する
11・必要を超えた弱者救済を廃し、社会の弱体化を防ぐ

これを聞いたヤンは、500年前のルドルフ・フォン・ゴールデンバウムと同じではないかと呆れます。
専制政治を打倒するためと称して、結局自分たちがやることも同じという。
まあ、私はどちらかというと、石原閣下、こんなところで何をしているんですか?と(こら

まあ、こんなものが市民から支持されるわけもなく、市民からは総反発を食らい、クーデターに同調しなかったヤンによってあえなく鎮圧されてしまうわけですが。

この巻では私の好きな名言がいろいろと出るんですよね~
というか私的にはシリーズ全般名言名場面だらけですが、この巻で特に好きなのはこの二つ。

『忠誠心ですか。美しい響きの言葉です。しかし、都合の良い時に濫用されているようですな。今度の内戦は、忠誠心というものの価値について、みんなが考えるよい機会を与えたと思いますよ。ある種の人間は、部下に忠誠心を要求する資格がないのだ、という実例を何万人もの人間が目撃したわけですからね』

『政治の腐敗とは、政治家が賄賂を取ることじゃない。それは個人の腐敗であるにすぎない。政治家が賄賂を取っても、それを批判することが出来ない状態を、政治の腐敗と言うんだ。
貴官たちは言論の統制を布告した。それだけでも、貴官たちが帝国の専制政治や同盟の現在の政治を批難する資格は無かったとは思わないか』

あと、シェーンコップがヤンに救国軍事会議のピエロどもに議会の政治家共を一掃させてからハイネセンに乗り込んで、ヤンが民主主義の回復者として実権を握り、独裁者になれとそそのかす(どこまで本気なのかわからないが)シーンもなかなか。

貴族連合とラインハルトとの対決も見もの。
まあしかし・・アスターテ、アムリッア、クーデターと、同盟軍は立て続けに大ダーメジを食らって、これで事実上、まともに動ける艦隊が、ヤンのイゼルローン駐留艦隊と、首都の第一艦隊だけになってしまったという。
どうかんがえてもここからの逆転はないだろうなと、思いつつも、まだ全10巻のうちの二巻目だったりするんですよね^^;
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コメント

No title

『「(選挙で選ばれた)腐敗した政治家の法律・政策より、俺の考えの方が正しい」ということは有り得ない』が作者の主義ですので、クーデターは当然の結末を迎えます。

>ヤン
ヤンが同盟の盟主になったとしても
「後手後手の政策ばかりのヤンは、とっととやめろ」
と世論で言われてしまうのが落ちでしょう。

  • 2010/12/07(火) 21:20:01 |
  • URL |
  • 二文字祭 #YrJHdt1E
  • [ 編集 ]

No title

>『「(選挙で選ばれた)腐敗した政治家の法律・政策より、俺の考えの方が正しい」ということは有り得ない』

作者の主義はともかく、作中の、ヤン・ウェンリーに関しては、トリューニヒトに嫌悪感を持ったり、査問会で毒舌吐きまくったりと、そこまでは思っていないようですね。
ただ、ヤンはある意味あの作品に登場する政治家よりも民主主義原理主義者なところがありますから、軍人が選挙にもよらずに武力で政権を奪い、市民の自由を制限するなどということは、やはり許容できなかったようです。

>ヤンが独裁者になったら
前提として、なりようもないのですが、あえて言うならイゼルローン独立政府はそれに近かったかもしれません(一応政治の代表もいましたが)ああいった小さなコミニュにティ内であれば支持されるでしょうが、さすがに同盟全土となると、やはり民主主義のなかで育った市民たちには独裁体制はいつまでも支持はされないでしょう。

まあ、人気から言って、選挙をやれば勝てそうですが^^;

  • 2010/12/08(水) 18:54:36 |
  • URL |
  • 木陰(南斗) #leF2ecbc
  • [ 編集 ]

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