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空の境界(上)

空の境界(上) 奈須きのこ 講談社
「・・・・・・ひどい間違いだ。我慢するのがお前の長所だったのに、結局、辛いほうを選んだんだな。初めて会った時、臙条巴は臙条巴をないがしろにしていた。未来をなくして空っぽになったお前は、今みたいに死にたかったのか。」
k1.jpg
やはりファン向けの作品かと思う。
アマゾン等の厳しいレビューもあながち的外れとは言えない。

月姫、fateと世界観を共有しているこの作品は、作者の奈須きのこ氏が同人時代に発表したもの。
ただ、月姫やfateと違い、主人公の両儀式自体が殺人嗜虐の持ち主ということで(無差別ではないが)、話し全体も常に昏い雰囲気を漂わせている。
両儀式をはじめとする主要な登場人物はどこか思考や倫理観が崩れているので、そういうのに抵抗がある人は、嫌悪感や反発さえ覚えてしまうかもしれない。
主要人物で唯一普通と言えるのが、黒桐幹也だが、その幹也にしても式を許容しているわけだから、ある意味どこか崩れていると言えなくもない。

そういうわけで、登場人物への感情移入や共感というものも得にくいだろう。
そのためこの物語は、じっくりと薀蓄や独特の世界観を味わいながら読む人に向いているだろうか。

物語の時系列はばらばらで、それが難解な物語をさらに難解にしている。
月姫、fateを知っていると、この独特の世界観やキャラの倫理観も理解可能にはなるので、許容できるが、それを知らずに読むと元々そういうものが好きな人でない限り、戸惑うところも多々あるかと思う。
もちろん、いきなりこれを読んではまってしまう人もいるだろうが、かなり読者を選ぶだろうとは思う。

ちょっと評価が厳しめですが、月姫、fateファンなら一度読んでみてもいいかも。
ある意味世界観がかぶっているので。
ただ、両作品にある明るさの要素はあまりないのでそのへんは期待しないほうがいい。

個人的には浅上藤乃のエピソードのラストで式が藤乃に
「痛かったら、痛いっていえばよかったんだ、お前は」
というシーンのあたりがよかったか。
式と藤乃の対決もなかなか見ものだった。
他には臙条巴に多少共感を覚えたかもしれない。特殊なケースだが。

長い話なので、じっくりと、反芻しながら、理解しながら読もう。
それでわかると限らないが(汗
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コメント

はじめまして、こんにちは。
記事内容がとても興味深かったので、
トラックバックさせて頂きましたm(__)m

  • 2007/02/14(水) 00:54:54 |
  • URL |
  • 涼微 #Wbk1lLzE
  • [ 編集 ]

はじめまして、ようこそいらっしゃいました。
トラックバックありがとうございます。
この作品はやはり人によって評価も好みもだいぶ分かれるようですね。

私の駄文は、ほとんど感じたままに書き連ねているので、細かな分析とかしていませんけど^^;

  • 2007/02/14(水) 19:18:33 |
  • URL |
  • 木陰(管理人) #I4t1ZHtI
  • [ 編集 ]

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空の境界 上/奈須 きのこ

あらすじ(「BOOK」データベースより)二年間の昏睡から目覚めた少女・両儀式が記憶喪失と引き換えに手に入れた、あらゆるモノの死を視ることのできる“直死の魔眼”。浮遊する幽霊の群れ。人の死を蒐集する螺旋建築…。この世の存在のすべてを“殺す”、式のナイフに映る..

  • 2007/02/14(水) 00:53:45 |
  • 雑書文評記

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